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無意味なPKを持つJKの話
第11章 Someday
深夜、お風呂につかりながら、ぼーーっとする。

小川の家の風呂には追い焚き機能が付いていて快適だ。

明子ん家の風呂はタイル張りで、浴槽はここのとたいして変わらない大きさなのに無駄に洗い場が広くて寒すぎる。
追い焚き機能も付いてないから、誰かの後にすぐ入らないと、ぐんぐん水が冷えてゆくのだ。
夏が終わるまでは気にしてなかったが、秋も深まってきて寒さが染みるようになってきた。

それに比べてこの家の風呂はこじんまりとしていて、湯気がスグいっぱいになって暖かい。

小さな浴槽に丸くなって入って、口のあたりも水に沈めブクブクと空気を吐く。


さっきの。

さっきの、何だったんだろう。


聞き間違えなんかじゃない。

「好き?」

確かにそう言ってた。

しかも、“?”付いてたし。

疑問形にも違いない。


明子に聞いたとは思えなかった。


その後、聞いておきながら、明子が何かを言う前に、勢いよく体を進めて。

明子は混乱しながらも、必死に抗い耐えるしかなかった。

心なしか、声の出しすぎでのどが痛い。


一度顔を出して息を吸ってから、また口まで水に沈めてブグブグと息を吐く。

あの時、向かい合ってたし。

ユイと間違えることなんてないだろう。

もはや、明子の存在全体にフィルターでもかかってて、ユイに見えてるんだろうか。

そんなの。

悲しすぎる。


いや、きっと。

あの時、小川が持って明子のそこと擦ってた、あの存在が、“好き?”って聞いてきたのよ。

そうそう。

ってゆーか。それ以外考えらんない。


言った小川のほうも。

間違えた!って風でもないし。



明子はのぼせそうになって、勢いよくお湯から立ち上がった。


部屋に戻ると、もう真っ暗になってて。

薄いカーテンからの月明かりがぼんやり差し込む、その光でもってベッドに進む。
夏休みの間は、おねぇさんの部屋から敷布団を持ってきてくれていた。

なのに、今日はそれが置かれていない。


かなり、キョロキョロしてみたが、どこにもなくて。

真夏ならともかく、このまま座布団の上とかでは眠れない。

仕方なく、ぐうぐう眠っている小川の肩を揺らす。

「ね、布団は?」

片目を薄ら開けた小川が、無言のまま半身横に移動した。

まさか、同じベッドで眠れということ?
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