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蜘蛛の巣
第5章 告白



否定するのについ大声を出してしまった



「ただ…あまりにイケメンだから緊張しちゃっただけだって」

「……ふーん」



華の咄嗟の言い訳を真里枝は納得していない様子

だがとりあえず話はここで打ち切られ、華はほっとして入学式を迎えたのだった







ーーーしかしその時間もすぐに終わる

在校生代表の挨拶に、遥が登壇したのだ

衝撃的すぎて話が全く入ってこない



「……在校生代表、鶴見遥」



最後に発したこの言葉だけ、辛うじて華の耳に入ってきた



"今何て言った……?"



気になりすぎて隣の真里枝を小突く



「ねぇ今、鶴見遥って言った?」

「言ったよ。やっぱり知り合いなんじゃないの?」



ううん、知らないと囁き返し視線を前に戻す






本当に、知らない

何故"鶴見遥"と名乗るのかーーー



******************************



「うーん、つっかれたー! 鶴見様が唯一の癒しだったわー」



真里枝が伸びをする横で、華は浮かない顔をしている



「華、斑目様に連絡しなくていいの?」

「あ……そうだった」

「えっ華、この後用事あるの?」


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