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蜘蛛の巣
第5章 告白



結利は目を丸くして穴のあくほど華を見つめた

だがどこで驚いているのかさっぱり分からない



「だからユウくんと何か関係あるのかなって」

「……え」

「……あ」



更に目を大きくした結利の反応の理由に気が付き華は口を押さえる



"今、ユウくんって言っちゃった!"



真里枝がナチュラルにそう呼ぶので移ってしまった



「ご、ごめん! 気にしないで!」



慌てて謝る華に結利ははにかむような笑みを浮かべる



「あー、別にいいよそれで。煉もそう呼んでるし」



同い年の異性に距離感の近いあだ名をつけられても大して気にもならないらしい

いや、それ以上に気になることがあるのか



「それより、華が遥さんと同じ大学だなんて初耳だよ」

「一応双子と壮真さんには言ったんだけど……」

「ふうん。ま、双子はともかく壮真はあんま人に何か話したりしないしな」



"やっぱり遥さんについてはあんまり聞いちゃ駄目なのかな……"



小さくなっている華に気付いて結利はクスリと笑う



「そんな申し訳なさそうな顔するなよ。そうだな……ここに来たからにはいずれ知れるだろうから、今ここで話しても問題ないだろ」



そう言って衝撃の事実を口にした


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