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蜘蛛の巣
第6章 砕かれた心<オモイ>



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「ふー……っ」



入学早々大学から出された課題を一段落させ、華は大きく体を伸ばした

そして脱力しながら天井を見つめる



「なんか今日は二人とも変だったな……」



夕食時、綾斗も茅斗も明るく振る舞ってはいたものの、いつもの元気はどこへやら、といった感じだった

いや、正確にいえば食堂に戻って来てからか



「やっぱり要さんと関係あるのかな……」



良い意味でも悪い意味でも、要との関係は初日から何も変わっていない

夫候補の中で最も会っていないし、何も分からなかった



「遥さんのことといい…前途多難って感じ……」



天井を見上げたままぼそりと呟き目を瞑る

特に今気になるのは壮真のことだった



'本気だから'



腕を掴み、真剣な眼差しでそう言った彼を思い出す

華は顔がかぁっと熱くなるのを感じてぶんぶんと首を横に振った



「えっ、もうこんな時間!?」



ふと目に飛び込んできた時計を見れば、もう少しで日付が変わるというところ。



「お風呂入ってついでに頭冷やそ……」


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