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蜘蛛の巣
第6章 砕かれた心<オモイ>
「だめ、もう遅い」
「えっ」
突然抱きつかれて華は目を見開く
出しっぱなしのシャワーが和樹の服を思いっきり濡らした
「ひゃっ」
「君を食べることにしたから」
耳を食まれ、身体が小さく反応してしまう
「かず…き……さっ……やめっ……」
和樹の舌が耳のナカに侵入してきた
「あ、あの…っ……壮真さんも…帰ってきちゃうかも……っ」
「大丈夫、多分あの人は朝まで帰らないよ」
"どういう意味……!?"
さらに聞き返したかったが、もうそんな余裕はない
耳だけを集中的に責められて華は腰が砕けそうになっていた
「へぇ、さすが壮真さんが抱くだけあるね。エロいし良い身体してる」
"なっ……"
「なんで……っ」
"なんでそのこと知ってるの!?"
「そりゃ、あんだけ大声でヨガったらね。僕の部屋までは普通に聞こえてたよ。
あ、もしかして他の皆にも聞かれちゃったかもね」
華の顔が真っ赤に染まる
みるみるうちに今にも泣きそうな表情になっていった
「あー、そんな顔しないで。みんな女の子のヨガり声なんて聞き慣れてるからなんとも思わないって。まぁ結利とか双子は知らないけど」