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蜘蛛の巣
第8章 光と影



苦笑いしながらももう二曲続けてショパンだと眉をひそめる



「あっ、ごめん。飽きちゃった?」

「んなことないけど……華はショパンが好きなのか?」

「うん。って、もしかしてユウくんは嫌い?」



あー、と唸りながら結利は申し訳なさそうにこめかみを掻いた



「まぁ、あんま好きではないかな。

なんかさ……感傷的な気分になるっていうの? 今の曲とかはまだいいけどさ」

「それ分かるよ。私はそこが好きなんだけどね。泣きたい時はちゃんと泣こうって思ってるタイプだから」



華は何の気なしに、ただ好きな作曲家の話をしているだけのつもりで笑いながらぽろっとそんなことを溢した



「……お前、泣きたいのか?」

「えっ」



だから、結利に思わぬ所を突っ込まれて少し驚く



"ど、どうなんだろ……"



言われて思わず黙り込んでしまった



自分は泣きたいんだろうか?

確かに最近は、泣きたいと思うほどの出来事がいくつもあったけれどーーー


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