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蜘蛛の巣
第10章 旅先にて。
確かに浴衣は構造的に、下半身を簡単に攻略することが出来る
その上スカートのようにめくりあげない為、一瞬見られただけでは何をしているかは分からない
その隙に手を離して少し端を引っ張れば何事もなかったかのように振る舞えるのだ
とは言ってもーーー
「や…ぁ……誰か来たら……っ!」
バレないとは言い切れない
貸し切りではないから、それが知り合いでない可能性もあるわけでーーー
「誰か来たら……何? 興奮する?」
「そんなわけ……ああっ!」
「でもココ、すごい濡れてるんだけど」
ショーツの上からでも和樹の手を濡らす甘い蜜
二人の耳にはクチュクチュという淫らな水音がはっきりと届いていた
「ハァッ……ンッンッ!」
「華ちゃんてさ、男なら誰にでもこんな感じなの?
最初は壮真さんで……昨日は要くんと一緒だったよね?」
「あれは違っ…ただの偶然で何も……!」
「ふぅん、それにしては何か変な空気だったけど」
和樹は納得していないような表情を一瞬だけ浮かべつつ、すぐにまた意地の悪い顔に戻る
「まあ別にっ…興奮させてくれるなら何でもいいけど……ねっ!」