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蜘蛛の巣
第13章 鎖された場処



「カッコいい……」



道着をビシッと着こなし、一心に的を見据えて弓を引くその姿

華は画面の向こう側を憧れともなんともつかない表情で見つめていた



「……!」



それを見た兄弟はこれはマズイと顔を見合わせる

すぐに兄がボタンを押して大会のDVDを取り出してしまった



「えっ、まだ見てたんだけど……」

「いや、もう確か表彰式しか残ってなかったから! 見てもしょうがないから!」

「そんな退屈なのより、こっち見よこっち!」

「えー。もう、飽きっぽいんだから」



仕方なく茅斗が勧める思い出の観賞を始める



"あ、これ、アーヤ達の学校だ"



見覚えのある校庭と、大勢の人が映し出された

どうやら運動会の映像のようだ



『はーぁ…僕も高校生に戻りたいなぁ……』



カメラに撮影者と思われる者の声が入ってくる

しょっちゅう聞いている声だった



「レンおじさんうるさーい」



数年前の煉に対し双子は同時に文句をつける



『ああ、いたいた』



そんな二人にお構いなく、煉は独り言を呟きながらある一点にズームを開始した



「あれ? これって二人の運動会じゃないの?」



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