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蜘蛛の巣
第13章 鎖された場処



隣の男子と愉しげに会話する結利を見ながら華は首を傾げる



「というか、ユウくんもこの学校だったの?」

「そだよー。跡取りは皆この学校。カズだけはここに来てからも転校しなかったけど」

「だからこれにはボクたちだけじゃなくて、ユーちゃんもメーちゃんも撮られてるんだよ! ボクたちが中一の時のだから!」

「中高合同?」

「そう!」



声を揃えて答える二人の後ろに要の姿が映った

高三のリレーだろうか、アンカーの襷を掛けて一位の選手を追いかけている



『キャー! 要様ー!』



双子のテニスの試合と同じ、周りからは黄色い声援が飛び交う



"要様って……"



まぁ確かに、君というより様って感じではあるけど。





無表情のままゴールの手前で逆転、そのまま走り抜ける彼は確かに"要様"

だがその次のシーンに、華はえっと目を見張った



三、四人の、明らかにインドア派の人達に囲まれて笑顔で肩を叩かれている

ハチマキの色からしても同じクラスではない



"どういう関係なんだろ……"



そしてさらに驚くべきは、一瞬映った彼の表情だった



満面の笑み、というわけではない

だがそこには仲間との友情を噛み締めるような、ここでは一度も見せたことのない柔らかい雰囲気を持った彼がいた



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