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蜘蛛の巣
第13章 鎖された場処



『昨年度風紀委員長、そしてバスケ部を全国に導いた鬼の副部長!』



“風紀委員長って言う必要あるのかな……というかなんかとんでもない異名ついてるし”



『我が校の永遠のプリンス、神崎壮真様です!』



実況のキャラが濃いのか、この学校の個性なのか



とにかく彼の登場に対してものすごい反響が巻き起こったのは確かだった



『うそっ、神崎先輩!? また生で見れるとか超ラッキーなんだけど!』



喜びに躍り上がる者



『うわ…あの人相手に勝てるわけねーじゃん……』



圧倒的な力の前に膝をつく者



その中で、後輩だろうか、一人の男子と言葉を交わしながら壮真は頼まれた場所にスタンバイする

カメラと彼の直線上では偶然結利と要が話しているところだった

結利が要に何かを頼み込んでいる様子

それに対し要は仕方なさげにため息をついて頷き−−−



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