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蜘蛛の巣
第1章 出逢い



「せっかくだから二人はこのまま俺と勉強しようか」

「えー」

「えーじゃない。華ちゃん、気にしないで行っておいで」

「あの…はい」



華は少し申し訳なさそうな顔をして椅子から立ち上がる



「あ、これもらってくわ」



結利はスコーンを一つ取って部屋を出、華もすぐ後に続いた







「クラシックが好きなの?」

「え?」

「いや、なんかぜひ聴きたいとか言うからさ」

「ああ、母が好きで、その影響で……」



そこまで言った時、結利が不意に立ち止まった



「……」

「……?」



何も言わないまま数秒間見つめられる



「あの……結利、さん?」

「ああ!」



結利は急に何か分かったという風に手をポンと叩いた



「なんか痒いと思ったら、そのさん付けだ!」

「へ……」



"か、痒い?"



「どういうことですか?」

「それ! さん付けとか敬語とか、なんか慣れなくてムズムズすんだよね。

オレたち同い年でしょ? タメでいいよ」

「あ、う、うん。じゃあ……結利、くん」



恐る恐る名前を呼んでみる

さすがにいきなり呼び捨ては無理だった

結利もさすがにそこは察したのか、



「あー、まぁいいやそれで」



と妥協する


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