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蜘蛛の巣
第18章 無意味な邂逅
「え……あ、うん」
“焼きそばっぽい顔ってどんな顔なんだろう……”
華はそんなことを思いながら、結利と共にたこ焼き屋の前に並ぶ
「へいらっしゃい!」
「すみません、この六個……あ、やっぱり八個のやつ一つ」
「まいど! 七百円ね!」
屋台のおじさんが大声でそう言った時、何をしていたのか少し遅れてやって来た煉が口を挟んだ
「あれ、なんで??
六個入りの方が三人で分けやすいのに」
「なんでナチュラルに自分も食べれると思ってんだよ」
「なんでナチュラルに外されてるの!?」
出来上がったたこ焼きを受け取りながら華は慌てた
「あの、煉さん、良かったら私の分食べてください。
あとユウくん、私今小銭なくて……払うの後ででいい?」
「あー、いいってそんくらい。奢るよ」
「えっ……」
そんな悪いよ、と言いかけた華を煉が遮る
「まぁまぁ、ここはゆークンを立ててあげてよ」