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蜘蛛の巣
第20章 嫉妬の行先



「ア……やっ」

「カーヤに何されたの?」

「……っ」

「知ってるよ。あの夜ハナがカーヤと何をしたかくらいね」



茅斗の時に感じたのと同じ嫉妬が、綾斗の熱い唇から伝わってくる



「んっ……」



チュッ



華の首に、キスマークというには荒々しすぎる–––真っ赤な噛み跡が付けられた



「ハナが悪いんだよ……」



どこかで聞いたようなセリフに、華がハッと目を見開く



「長居しないようにって言ったのに……男の寝室に一人で入って行ったりするから」

「……っ、ケガ人に男も女もありません!」



こんな状況でも、“親戚のお姉ちゃん”のような口を利く



「生意気……」



綾斗は弟ほど優しくなかった

他の男が買った水着を剥ぎ、その胸に思いっきり喰らいつく



「ぅう…んっ……アーヤ……」

「……ジュッ…ジュルッ」

「こんなとこ…で……」



絡めた舌先をヌルリと頂きの上に滑らせると、綾斗はハナを見下ろした


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