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蜘蛛の巣
第21章 更なる深みへ
「まず、華様をどう召されようと構いませんが避妊だけはしっかりして頂きます」
「は!?」
「そんなことは分かってる。他の奴らもやってることだろ」
“なんで知ってるの!?”
しかも、中に出していないというだけで避妊かどうか怪しい人だっている
「それから、お食事や外出など最低限の交流は制限なさらないよう。本来の目的から外れてしまいますから」
「……分かった」
しぶしぶと言ったように、遥は承諾した
「あの…どうして……」
「あ?」
どうして私を側に置こうとするんですか
そう言おうとして、睨み付けられた華は呉羽の言葉もあり口をつぐんだ
「条件はそれだけか?
なら話は終わりだ。呉羽、こいつの部屋に案内しろ」
「え、ここじゃないんですか?」
遥は、そして呉羽までもが呆れたような視線を送る
「ここは俺の部屋だ。お前ごとき住ませるわけないだろ」