この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜘蛛の巣
第22章 理由



「あれ〜……僕は呼ばれてないんだけど」



仲間はずれなんてひどいなぁ、と煉がわざとらしく口を尖らせる



「良かったですね、帰る必要がなくて」



和樹の口調にはどこか本気の棘が感じられる

以前なら



“ま、兄さんのこと必要としてる人なんて超レアでしょ”



くらいの軽口は叩いていたはずなのに。



「それじゃ、みんなで楽しくね」



“……!”



そう言い置いて立ち上がる瞬間、和樹から向けられた視線の中に華はどこか軽蔑のようなものを感じた



「なーんだ。メーちゃんもカズもつまんないの」



綾斗がため息をついて立ち上がると、他のメンバーも食事を終えた者はみなバラバラと席を離れ始める



「じゃあユウくん、また明日」

「あ、ああ……」



食堂を出て、分かれ道 笑顔で手を振る華に結利は頷いて返した



“ほんとに大丈夫か?”



そんな一言を掛けることさえ出来ないで–––






/476ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ