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蜘蛛の巣
第23章 淡々と、眈々と。



「いっしょ…には……ダメっ」

「ハッ…ア……んっ」



さらに強い締め付けに気を取られ、華の訴えは届いていないらしい

壮真の指は止まることなく寧ろ陰核を摘み捏ね回していた



「……っ」



波打つ茶髪が汗で貼りつき、首筋は明かりでテラテラと光る

歪んだ顔さえ美しく華は思わず微笑んでいた



「壮真さ、ん……気持ちいい…です か?」



彼女の表情を–––おそらくここ最近で最も自然なその笑顔を見ることなく、壮真は答える



「うん、いい……よ」



もたらされる快楽にただ夢中で目を瞑って前を仰いでいた



「私…もう……」



最後まで言葉にせずとも、挿れているモノへの感覚で分かる



「うん、俺も……」



そう言いながら壮真は動きを止めた



「ちょっと待ってね…今日はゴム付けてないから……」



戸惑う華に挿入したまま座席の後ろに手を伸ばす



「あったあった。ごめんね」


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