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蜘蛛の巣
第2章 伸ばされたショクシ



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「あー疲れた。マジで疲れた」



ベッドに腰かけて濡れた髪を拭きながら華は独り言を言った



"今日は色々発見あったな"



まず、壮真が意外と強引な人だということ

それからテニスをするときの綾斗と茅斗の姿

そして和樹はかなり意地悪だ



「他の人のことも早く知りたいなぁ」



疲れはしたが、ちょっと楽しかった

ここに住むのがちょっとワクワクしてきた

次はどんなことが起こるんだろうってーーー



「華様、夜分に申し訳ございません。起きていらっしゃいますか」



一人でニヤニヤしていると突然ドアの向こうから聞き覚えのある落ち着いた声が聞こえてきた



「は、はい。起きてます」



とはいえもう寝間着だし、髪も乾いていないのでドア越しに呉羽に答えを返す



「遥様がお呼びですのですぐにおいでください」

「え…す、すぐにって言われても……ちょっと着替えるので待っててもらえますか?」

「いえ、そのままで結構です。早く連れてくるようにと言われておりますので」



そう言われてしぶしぶながらドアを開け、恥ずかしそうに呉羽を見る


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