この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜘蛛の巣
第1章 出逢い



「ご友人の木下様もこの大学でしたね。お二人とも大変素晴らしい……」

「え、ちょ、なんで真里枝のこと知ってるんですか?」

「分家のご子息様の花嫁候補ですから、身元周辺の調査は当然のことです」



"こっちはほとんど何も知らされてないのに……"



やっぱり古臭い男尊女卑の習慣が残っている



「そういえば華様は料理や裁縫がお得意でしたね」

「ええ、まぁ」



"どんだけ調べてるのよ……"



「邸には何人か使用人がおりますが、現在お世話になかなか手が回っておりませんでしたので丁度良かった」



使用人と同レベルでカウントされて若干腹が立つ



"でも所詮ごく一般的な家庭に育った身、当たり前の扱いよね"



周囲の変化に溜め息をこぼし華は体の力を抜いた



"気張ったって仕方ない"



だがリラックスできたのは数秒だけだった



「呉羽様、いらっしゃいました」



"え、も、もう!?"



宗家の次期当主がご登場と聞いて華は慌てて姿勢を正す



"落ち着け……相手は同い年くらいの女の子なんだし、まずは普通に笑顔で挨拶を……"



「お帰りなさいませ」



外に出て主人を出迎える呉羽の声を聞きながら深呼吸を繰り返す


/476ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ