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蜘蛛の巣
第4章 穏やかな日



親友に心配をかけてしまった

華は少し反省をして、今日一日は楽しく過ごそうと心に決めた



だが楽しい時間はすぐに過ぎるもの



久々に時間を忘れて遊び、あっという間に夕食時になってしまった



「で、どうなの?」

「どうなのって何が?」

「王子様sのこと! まだ全然聞いてないよ!」

「ああ、うん」



邸に行く前からあんなにはしゃいでいた真里枝だ

聞かれないはずはなかった

が、一体何から話せば良いのかーーー



「イケメン!?」

「あ、やっぱそこなんだ……」

「そりゃね! 顔は大事だよー?」

「ま、ね。そういう意味ではみんなあり得ないくらいイケメンよ」

「あー、やっぱ金持ちは美人としか結婚しないからそうなってくるよねー」



"その基準だと私アウトなんだけど"



そう思いながら華は苦笑する



「あ、今自分は美人じゃないとか思ったでしょ!」



"う、バレた"



「華は美人だって言ってるじゃん! 高二の時ミスコンノミネートされたでしょ!」

「でもこないだ標準レベルって言われたし……」

「え、誰に?」

「あっ…えっとその……」


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