この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第5章 景色は騒々しく

 ともかく、そうして。


「おっ、――よし、あった」


 何とか天井の照明を探り当てていた俺は、ようやく電球を交換しようとするのだが――切れた電球を手で回してソケットより外そうとした、そのタイミングであった。


「コッチも、あった」


 俺は股間の辺りを、するっと撫でられた感触を覚え、期せずして背筋をゾクッとさせる。


「オ、オイ……今、触ったろ?」


「あ、うん。だって、調度いい位置にあるんだもん」


 あるんだもん、じゃねーよ!


 とは思いつつ、背を伸ばし直立(飽くまで身体がね)する俺の前に屈むような真との位置関係は、弥が上に男女間の奉仕的な行為を連想させるのも事実だ。


 しまった。やっぱり、遊ばれてる……。


 と、気づくも今更であろう。


「ふざけるな。俺は今、手が――」


 緩んだ電球を落とすことを恐れ、俺は上げた手を下げることができない。その上、哀れなる四十男にとって、この姿勢を続けることは辛かった。


「うん。私のすることは気にしないで、頑張ってね」


「畜生……四十肩を、甘くみるなよ」


 強張る肩口を振るわせつつ、意味不明な言葉を口走る俺。

 しかし、真はそんな俺に構うことなく、更に持ち前の悪戯心を加速――というか、どう考えても困らせて喜んでるだけの様だが……。


/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ