この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第13章 別れは劇的ならずとも

    ※    ※


「ふう、疲れたー」


 部屋に入るなり、真はドッとベッドに倒れ込んだ。


「オイ……」


「旅行は総じて楽しかったけれども――やっぱ、我が家が一番かな?」


 とぼけた口調で、そんなことを言ってやがる。


「いつから、我が家になったんだよ」


「いいじゃん。カタいことは言いっこなし。それよりも、お腹すいたなあ。オジサン、なんか作ってよ」


「飯は外で食うから。お前を送ってく、その途中でな」


「ええ、流石に外食も飽きたよぉ。オジサンの適当な手料理が、いいなあ」


「食料がねーよ……」


「じゃあ、買ってきなよ。ふぁあ――その間、ひと寝入りさせてもらうから……」


「真、お前……」


 ゴロンと俺に背を向けた真は、そのまま寝てしまおうとしている。そして、またしても己のペースに、俺を引き込むつもりのようだ。


 やれやれ、と。世話が焼かせるねぇ、ホントに。


 俺に残された仕事は、決して楽なものになりそうもないらしい。そんな予感を覚えつつ、とりあえず俺は頭を掻いた。

/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ