この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第13章 別れは劇的ならずとも

 俺はややためらってから、こんなことを口にしている。


「俺と、ずっと一緒にいてくれ――なんて、もし言われたとしたら」


「……!」


 その時、真は恨めしそうに、俺を睨みつけた。


「オジサン、ズルいよ……」


「どうして?」


「その言い方が、ズルいの。決めつけないで、ホントにそう思うなら――ちゃんと、言ってくれればいいじゃん」


「言わないよ。言える訳がないだろ」


「それが本心じゃ、ないから?」


「違う――」


 俺は目を閉じ、また頭を掻き、そして目を開き、真を見据えて――言う。


「さっきも、言ったろ。お前を、困らせたくないんだ」


 見つめ合った、その瞳が静かに潤む。今にも滴を零しそうなそれを、真はまた背中で隠し――。


「やっぱ……ズルいよ」


 と、呟く。
/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ