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ホントの唄(仮題)
第2章 緊急モラトリアム

「なん、ですと?」


 あまりにも理不尽で理解不能な『提案』を受けて、俺は間抜けな面を晒すしかなかった。あと、言葉使いも微妙に変になっている。

 そんな俺を尻目に、真はまるで無遠慮に自分勝手な理論を展開中だ。


「ね、いい考えでしょ? オジサンの次の仕事が、見つかるまででいいんだよ。何も持たずに来ちゃったから今すぐは無理だけど、お礼なら後で必ずするからさ」


 いや……ちょ、ちょっと、待ってくれ。

 激しい頭痛が、俺を襲ってゆく。


「そんな心配そうな顔しないでくれない。こう見えても私って、結構お金稼いでるんから。アハ、無収入になるオジサンには、願ってもない話じゃないの。我ながら、名案?」


 そりゃ、さぞ稼いでることだろうよ。だが俺の方は別に、そんなことを期待してる訳じゃなくてだな……。


「あ、お礼で思い出したけどさあ。なんで、昨日――私に何もしなかったの?」


 はあ……?


「好きにしていいって、そう言ったじゃん。あ、もしかして――」


 真は俺の顔をまじまじと覗き、同情交じりにこんなことをのたまうのである。


「――EDだった?」


 ピキッ――!


 それは如何に温厚な大人の俺であっても、流石にキレてもいい場面だった。

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