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ホントの唄(仮題)
第2章 緊急モラトリアム

俺が夏場に愛用している速乾Tシャツ(黒)をルーズに着こなし、真は長い濡れ髪をバスタオルにて拭っている。
俺の視線を一手に集めたのは、その胸元。ゴシゴシと髪を拭く度に揺れ動くソレら(二個だし複数形で)の、あろうことか頂点がクッキリと浮き上がっていた。
すなわち、それは――完全なるノーブラ状態であるが故に。
そうでありながらも、存在を示した尖りはツン、として上向き。それは同時に、程好くたわわでありながらも、型崩れしない弾力の証明なのか。
とするならば、まさか下も……。
次いで俺の視線が、シャツの裾よりはみ出した太腿けと注がれたことを、誰が責められると言うのだろう。否、誰にも責める権利はない筈だ。
つい先ほどまで思慮したことなど、一気に消し去るまでに――
兎にも角にも真は魅惑的であり、それでいてあまりに無防備なのである。

