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ホントの唄(仮題)
第3章 異常な日常の場面で

 俺にしても別に、向う見ずに会社を辞めようと思った訳じゃない。事ある毎に何だかんだと文句を言いつつも、かれこれ二十年近く務めた会社だ。愛着だって残るし、それなりの責任だって負っていたつもりである。

 それでも、見過ごせなかった。それを見過ごしてまで、続けたくはなかった。


 ああ、もう、それはいい……。


 しかし、よりによって妙なヤロウと出くわしちまった。やっぱ、ツキがねーな最近。



「――と。アレ、真は?」


 俺は店から少し離れた処で、周囲をキョロキョロと見渡す。太田の登場で先に行かせてしまったが、土地勘のない真は近くで俺を待っている筈だが……。

 すると――


「――!?」


 道向こうのコンビニ前。俺が買って来た、七分丈のジーパンと青色のTシャツを身に着けているのは、確かに真の後姿だ。店側のガラスに張り付くように、こちらに背を向けている。

 俺が不審に感じたのは、その少し離れた処で様子を窺っている男。


 まさか、気づかれて――?


 胸騒ぎを覚え、俺は急ぎ道路を渡ろうとするのだが……。

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