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another storys
第7章 ふたりの未来 【社内恋愛のススメ】
「あ、谷口、ビール頼んで。」
「はい。皆さんまだ生でいいんですか?」
口々におう、とかうん、とか声が聞こえて、洋くんが追加のオーダーをする。向かいで遙がいいなぁ…と呟いた。
「で、北川の禁煙はいいとして、谷口さ。お前結婚考えてないの?」
宮本さんが直球を投げる。
「…僕ですか?」
「だって結構長いじゃないか。お前が新卒ん時からだから、もう5年?山下さんだってもう30過ぎたろ?焦ってせっついてくる女もいるけど、男が歳下だとせっつき難い、って飲み込んじゃうコもいるからな。彼女に結婚願望があるのかないのかとか、お互いの結婚観くらいは擦り合わせてあげたほうがいいんじゃないか?お前はまだまだと思ってるうちに、ある日突然もう待てないって三行半叩き付けられるかもしれんぞ?」
「や、それは流石に…」
「彼女自身が気にしてなくても、彼女の親御さんが気にしてるかもしれん。結婚する気ないのに歳頃のコと長く付き合うってのは、不誠実と取られる可能性もあるよ?」
「そう、なんですか…」
そこで、遙がお手洗いに立つ。
「はい。皆さんまだ生でいいんですか?」
口々におう、とかうん、とか声が聞こえて、洋くんが追加のオーダーをする。向かいで遙がいいなぁ…と呟いた。
「で、北川の禁煙はいいとして、谷口さ。お前結婚考えてないの?」
宮本さんが直球を投げる。
「…僕ですか?」
「だって結構長いじゃないか。お前が新卒ん時からだから、もう5年?山下さんだってもう30過ぎたろ?焦ってせっついてくる女もいるけど、男が歳下だとせっつき難い、って飲み込んじゃうコもいるからな。彼女に結婚願望があるのかないのかとか、お互いの結婚観くらいは擦り合わせてあげたほうがいいんじゃないか?お前はまだまだと思ってるうちに、ある日突然もう待てないって三行半叩き付けられるかもしれんぞ?」
「や、それは流石に…」
「彼女自身が気にしてなくても、彼女の親御さんが気にしてるかもしれん。結婚する気ないのに歳頃のコと長く付き合うってのは、不誠実と取られる可能性もあるよ?」
「そう、なんですか…」
そこで、遙がお手洗いに立つ。