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another storys
第15章 花火ーケンカの後は…【パズルⅡ】
未玖ちゃんとの会話を終え、リビングで談笑する親父に声をかける。
未玖ちゃんのお母さんが、
「それにしても息子さん、幸村クンの若い頃にそっくりねぇ!」
と俺と親父を見比べる。
「なんだよ、やっぱ幸村がいいとか言うなよ今更」
井上さんがニヤニヤしながら奥さんを小突く。
「お父さん、お母さん何それ。」
「昔ね、お母さん、幸村クンのことが好きだったの。」
ちょっと照れて笑うおばさんに親父が目を見開き
「え?何それ。コブ付には興味ないって言っただろ?」
なんだなんだ?三角関係か?
「こいつはずーっと幸村が諦めきれなかったんだよ。幸村が再婚した時も1人で自棄酒呷ってたんだから。」
親父が固まっておばさんを見ながら、見る間に顔が赤らんでいく。照れるな中年。
「ちょっとやめてよ、昔の話でしょ?でもま、失恋の痛手を慰めてくれたのが今の縁ってワケ。」
「お父さんとお母さんがそんななれ初めだなんて知らなかった…社内結婚だったってのは聞いて知ってたけど…」
「か、そ、そろそろ帰るか!長居しちゃ悪いし!」
親父が居心地悪そうに席を立ち、俺たちは苦笑しながら井上さん宅を辞した。
未玖ちゃんのお母さんが、
「それにしても息子さん、幸村クンの若い頃にそっくりねぇ!」
と俺と親父を見比べる。
「なんだよ、やっぱ幸村がいいとか言うなよ今更」
井上さんがニヤニヤしながら奥さんを小突く。
「お父さん、お母さん何それ。」
「昔ね、お母さん、幸村クンのことが好きだったの。」
ちょっと照れて笑うおばさんに親父が目を見開き
「え?何それ。コブ付には興味ないって言っただろ?」
なんだなんだ?三角関係か?
「こいつはずーっと幸村が諦めきれなかったんだよ。幸村が再婚した時も1人で自棄酒呷ってたんだから。」
親父が固まっておばさんを見ながら、見る間に顔が赤らんでいく。照れるな中年。
「ちょっとやめてよ、昔の話でしょ?でもま、失恋の痛手を慰めてくれたのが今の縁ってワケ。」
「お父さんとお母さんがそんななれ初めだなんて知らなかった…社内結婚だったってのは聞いて知ってたけど…」
「か、そ、そろそろ帰るか!長居しちゃ悪いし!」
親父が居心地悪そうに席を立ち、俺たちは苦笑しながら井上さん宅を辞した。