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another storys
第17章 四方山話【潮騒】
其の一 晩酌


ずっと晩酌には日本酒を嗜んでいた正一郎だったが、ビールが普及すると、ビールに鞍替えした。

それでもさほど大きくはないガラスのコップに一杯だけ。呑み過ぎて酔っぱらった姿は見たことがなかった。

唯一見たとしたら、自分たちの祝言の時だろうか。その時は祝杯でかなり飲んでいたから、大いびきをかいて寝ていたっけ…

菊乃は酒を飲まぬから、どんなものかしらと、一度正一郎が呑み残した瓶の中身を少し舐めてみたが、苦くてとても飲めたものではなかった。
どこが美味しいのかさっぱりわからない。

祭りのときなどは酔っぱらった男衆を見かけることがあったが、酔っ払いというのは大層楽しそうだ。
でも正一郎はいつもしかめっ面で、一杯呑むだけでそん な楽しそうな様子を見たことがなかった。

…酔っぱらった正一郎を一度見てみたい。
どうなるのだろう。怒り上戸だったら面倒くさいが泣き上戸や笑い上戸なら面白いのに。
そう思って、晩酌で一杯呑んだ正一郎のコップに、お代わりを注ごうとする。
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