この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
another storys
第17章 四方山話【潮騒】
「…ほんなら何で毎日飲んでんの?嫌いやったら呑まんでもええやないの…お酒やってタダやないのに…」

「せやけど、祭りとか、大漁の時とか、杯しなあかんやんか。勧められたらこれ以上は呑まれんて断れへんのや。せやから練習しとんやで。」

呑めんなら呑めんと素直に言うたらええのに…呆れた意地っ張りや…

「ビール、残したら勿体ないな。ほんなら俺が貰ろてもええか?」

穏やかに笑う浩二郎に新しいコップを出してビールを注ぐ。
だいぶん気も抜けて、泡立ちもおとなしい。
正一郎に注いだときは半分ほど白い泡になったのに。
コップに注がれた金色の酒をくっと呑み干し、

「おぉ、この苦味がまた夏にはうってつけやな…この煮つけにもよう合うわ。もう一杯貰える?」

結局、正一郎が呑んだ残りはほぼ浩二郎が片づけてくれたので、捨てずに済んだのだったが。

結婚二十年目の新事実だった。
/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ