この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
another storys
第17章 四方山話【潮騒】
タエはものぐさな性格が祟ってか、食っちゃ寝くっちゃ寝で家の外にも出ぬものだからコロコロと太り、お互い孫も成人しようかという頃には自分で靴下も履けない肥満体。昔美人と持て囃された面影はどこにもなかった。
それでも我儘な性格は治らず、一堂に会しての食事の席でも好きなものだけ食べ、嫌いなものは残す。
それだけならまだしも好きなおかずは他人のだろうが子や孫のだろうがお構いなしの傍若無人さに、孫にまで
「ばあちゃん!ええ加減にせぇ!」
とピシャリと手を叩かれる。
それでも悪びれず、
「なんやケチくさい…」
とブツブツ文句を言っては周りの失笑を買う。
それでも我儘な性格は治らず、一堂に会しての食事の席でも好きなものだけ食べ、嫌いなものは残す。
それだけならまだしも好きなおかずは他人のだろうが子や孫のだろうがお構いなしの傍若無人さに、孫にまで
「ばあちゃん!ええ加減にせぇ!」
とピシャリと手を叩かれる。
それでも悪びれず、
「なんやケチくさい…」
とブツブツ文句を言っては周りの失笑を買う。