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第20章 Marriage purple【遅咲きのタンポポ】

「何で今まで隠してたの？ ってかどこで知り合ったの？」

…あぁ、想定したことではあるけど。コレはコレで、めんどくさい…

「出会いは、本当に偶然ですよ。高木さんに呼んでいただいた合コンの帰りにぶつかったのが縁といいますか…」

蹴られて転んだコトとかその辺は端折る事にした。

「…街中でヒトとぶつかるなんて普通出会いに発展しないわよ…」

「イロイロあったんですよ。私が転けてその拍子にヒールが折れて、それに責任感じてくれたみたいで…」

「へぇ…じゃ御曹司とかの先入観無しで出会ってるってこと？」

「まぁ、そうですね…」

本当のこと言えば、会社名義のタクチケ貰ったり、それでこのHP見た時に社長と名前が一緒だったり、伏線はあったんだろう。だけど、ソコを掘り下げて突っ込むことはしなかった。祥悟くん的には、それが良かったみたいだから、本当にヒトの出逢いってよくわからない。
次の日連絡してあった時に、それを匂わせてたら、1回きりのデートで、はいサヨナラ、だった、可能性もある…