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another storys
第20章 Marriage purple【遅咲きのタンポポ】
お父さんもお母さんも恐縮してたけど、でも、娘が家の格が違うと軽く扱われてない、て事に感動したみたいで。祥悟くんのお父さんも、
「私は個人的には、こういった結納のような古いしきたりは好きではないんです。これまでは、結納品とお嬢さんを交換するようで、どうにも好きになれなかった。ですが、実際に息子が結婚したいと思えるお嬢さんと出逢い、ご両親にご挨拶をするにあたって、息子も我々も、お嬢さんを大切に迎えたいと思っております、という意思表示なのかな、思いました。沙織さんは、モノではないから、頂くという言葉は使いません。武井の嫁という言葉も使いたくはない。愚息の伴侶として、共に歩んで頂きたい、と思っております。我々も、これからは親戚として、仲良くしてまいりましょう。」
と言って、お父さんとお母さんは泣きそうな顔をした。
その言葉に、ちょっと救われて、お式の事とかも、結構私の希望を聞いてくれるのかな、と思いきや、披露宴に呼ぶ人数でまたもめた。
「私は個人的には、こういった結納のような古いしきたりは好きではないんです。これまでは、結納品とお嬢さんを交換するようで、どうにも好きになれなかった。ですが、実際に息子が結婚したいと思えるお嬢さんと出逢い、ご両親にご挨拶をするにあたって、息子も我々も、お嬢さんを大切に迎えたいと思っております、という意思表示なのかな、思いました。沙織さんは、モノではないから、頂くという言葉は使いません。武井の嫁という言葉も使いたくはない。愚息の伴侶として、共に歩んで頂きたい、と思っております。我々も、これからは親戚として、仲良くしてまいりましょう。」
と言って、お父さんとお母さんは泣きそうな顔をした。
その言葉に、ちょっと救われて、お式の事とかも、結構私の希望を聞いてくれるのかな、と思いきや、披露宴に呼ぶ人数でまたもめた。