パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 Marriage purple【遅咲きのタンポポ】

「私は…実家、たつの市の田舎だから…もちろん揺れたけど、建物の倒壊とか、近所で被害って聞いた覚えがないなぁ…でも、やっぱり神戸方面で働いてる人もいるから、友達のお父さんの会社が被災したとか、そういうのは聞いたけど…お母さんとお父さんとお姉ちゃんと、皆で布団の中で固まって、寝室には大きな家具も置いてないから大丈夫だ！ってお父さんがずっと言ってたのは覚えてる…」

「そっか…俺も、通ってた小学校が倒壊したし、亡くなった人も沢山いる。仲良くしてた友達で亡くなった子は居ないけど、みんな被災してるから、親の実家の他府県に引っ越しちゃったり、結構バラバラ。結局、俺たちもそのまま芦屋に住むことになったから、今付き合ってる友達は芦屋の学校で知り合ったヤツらばっかりだよ。」

なんとなくしんみりして、ちょっと話題を変えようと、話を振ってみた。

「その頃の祥悟くんてどんなコだったの？」