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another storys
第20章 Marriage purple【遅咲きのタンポポ】
「フツーの何処にでもいる小学生だよ。ウチは小中学校公立だったし。その頃の爺さんの家は、今と違って純和風のでかい平屋でさ。廊下とか柱とか黒光りしてるような。キッチンとか風呂トイレとかの水回りだけはリフォームしてたかな…で、中庭があって、池に錦鯉がいてさ。」
絵に描いたようなお金持ちのお家だったんだ…まぁ今もそうだけど…なんとなく、お家でも和服のおじいさんが鯉に餌をやってる図を思い描いた。
「その鯉を虫採り網で掬って、爺さんに怒られた。」
はは、と照れ笑いしながら、
「だって鯉の価値なんて子供には分かんないじゃん。今でも魚1匹何百万て言われても意味分かんないけどさ。」
確かに。
でも祥悟くんがかなりやんちゃだった、ということはよくわかりました….
絵に描いたようなお金持ちのお家だったんだ…まぁ今もそうだけど…なんとなく、お家でも和服のおじいさんが鯉に餌をやってる図を思い描いた。
「その鯉を虫採り網で掬って、爺さんに怒られた。」
はは、と照れ笑いしながら、
「だって鯉の価値なんて子供には分かんないじゃん。今でも魚1匹何百万て言われても意味分かんないけどさ。」
確かに。
でも祥悟くんがかなりやんちゃだった、ということはよくわかりました….