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another storys
第21章 父とオトコの境界線【社内恋愛のススメ】
かく言う昨日も、俺が下で寝転び、腰と腿の下に枕を挟んで上に遙が跨る、この微妙なスタイルが定番なんだけど。
俺は動けないから好きじゃない。
でも妊娠中にオススメの体位らしい。
そう言われると文句も言えず。
基本遥が動くんだけど、途中で、

「ん?」

と動きが止まった。

「どした?」

「…ん、たぶん…大丈夫」

でもしばらくすると、また

「ん〜…」

「なんだよ」

「…すっごい蹴ってくる…」

遙のヘソの横あたりが不自然に突き出てる…

…なんか、『この中に居る』て思うと急に現実に引き戻されるというか…腹の中の赤ん坊に、

『コノ体勢キツいんだよ、気持ちよく寝てんのに起こすんじゃねぇよ、このエロが!』

って抗議されてる気分になって、一気に萎えた…
結局、途中で止めて、ゴムを捨てる。
遙は

「ごめん…」

と謝ってきたけど、遙のせいじゃないし、しょうがない、と頭を抱えて額にキスした。
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