パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 片思いの行方【パズル】

アイツは…確かにそんな見返りを求めたりはしないだろうけど。
だけど、俺の頼みは…幸村には頼めない。
幸村にだけは…

何故なら、今俺が藤田に頼んだ内容が、森崎に関することだから。

幸村の再婚の話を聞いたあの日。

俺は行きつけの飲み屋で、ヤケ酒を煽る森崎に遭遇して。森崎の事を密かに好きだった俺は、傷心の森崎に、俺で手を打てと渾身の告白をしたにもかかわらず、井上くんだけは生理的に無理、と一蹴された。

ずっと好きだったオンナに生理的に無理って言われる気持ち、理解る？

泣きそうだった。
てかちょっと泣いた。

それでスッパリ諦められるなら、俺だってその方がいいと思ってる。だけど、諦められないから辛いんだ。
それで、恥を忍んで俺のドコが生理的に無理なのか、人づてに探りを入れようとしてる、てワケで。