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第23章 Become a family 【パズルⅡ・運命の恋人】

「もしもし、父さん…」

夜、仕事中、席を外して電話を掛けた。仕事が終わってからだと、ちょっと電話を掛けるには遅すぎる。
時間は午後7時。
流石にまだ父さんも家にはついてないらしく、帰宅途中の雑音が大きかった。

「おぅ、昌希か。元気にしてンのか？」

「ぼちぼち。年末、そっちに帰るから。」

「あ、帰って来れんのか。そりゃ母さん喜ぶわ。いつ頃帰ってこれる？」

「多分ギリギリまで仕事しなきゃいけないと思うから、早くて30…か、31日かな。で、そっちに居られるのは2日まで、ってとこ。」

「そうか…相変わらず忙しくしてるんだな。まぁ、そう伝えとくよ。母さんに電話してやればいいのに。」

父さんが苦笑した。

「母さんに掛けると心配されて話が長くなるから。まだ仕事中だし。」

「そっか。」

俺と、父さんに血のつながりはない。
母さんは、俺…別の男の子供を身ごもった状態で父さんと結婚した。
…そう言うと、なんかアバズレ感ハンパないけど、コレには色々事情がある、らしい。