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another storys
第23章 Become a family 【パズルⅡ・運命の恋人】
俺がそれを知ったのは中二の時。
でも、生まれた時から父親として見てきた人を、血のつながりがない、という一言で他人にしてしまうことは、俺にはできなかった。
居心地が悪いと感じたこともない。
大学を出て、東京で就職したから実家は離れたけど、いたって普通の親子だ。
「あのさ…その、お客さん、連れてくから、それも言っといて。」
「お客さん?友達か?」
「いや、その…」
「…彼女か?」
「…ん、まぁ、そう…その、結婚しようと思ってる、から…式とか具体的なことは考えてないんだけど…もう長いし…取り敢えず、向こうのマンションの更新に合わせて一緒に住もうってことになって。籍だけ、入れるから…流石に皆に紹介しないとな…」
「そうか…分かった。歓迎するよ。取り敢えずはおめでとう。赤飯炊いて貰うか?」
「…そんな事するの?」
「知らんけど、何となく。まぁ、荷物もあるだろうし、彼女が居るなら俺でも晃一でも、新大阪まで迎えに行ってやるから、詳細決まったら連絡して。母さんも喜ぶと思う。」
「うん…ヨロシク。」
画面をタップして、通話を終了した。
でも、生まれた時から父親として見てきた人を、血のつながりがない、という一言で他人にしてしまうことは、俺にはできなかった。
居心地が悪いと感じたこともない。
大学を出て、東京で就職したから実家は離れたけど、いたって普通の親子だ。
「あのさ…その、お客さん、連れてくから、それも言っといて。」
「お客さん?友達か?」
「いや、その…」
「…彼女か?」
「…ん、まぁ、そう…その、結婚しようと思ってる、から…式とか具体的なことは考えてないんだけど…もう長いし…取り敢えず、向こうのマンションの更新に合わせて一緒に住もうってことになって。籍だけ、入れるから…流石に皆に紹介しないとな…」
「そうか…分かった。歓迎するよ。取り敢えずはおめでとう。赤飯炊いて貰うか?」
「…そんな事するの?」
「知らんけど、何となく。まぁ、荷物もあるだろうし、彼女が居るなら俺でも晃一でも、新大阪まで迎えに行ってやるから、詳細決まったら連絡して。母さんも喜ぶと思う。」
「うん…ヨロシク。」
画面をタップして、通話を終了した。