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another storys
第24章 かわいいひと【Cross roads】
2週間後、再び店に呼ばれて行くと、仮縫いの状態のスーツが出来ていた。
色は黒。素人目にも、普段俺がスーツを買う店でよく目にする礼服とはモノが違う、というのがわかった。
仮縫いのシャツとベストとジャケットを着せられ、お母さんが摘んだ状態で、腕を曲げたり肩を回したり、スラックスを履いた状態で座ったりしゃがんだり、どの程度の遊びを持たせるかを調整しているようだった。
最初、え?シャツとベストまで?結局幾らになるんだろう…と不安になったけど、美佳ちゃんの言葉を信じて、最悪は、親父への返済を2、3ヶ月待って貰えばいいや、と観念した。
更に2週間、スーツが出来た、と言われて週末店に行く。
ハンガーに掛けられた一式は、仮縫いで試着した黒いスーツの上下にドレスシャツとベスト。白いネクタイとお揃いのポケットチーフ。スリーピースなんて着たことない…
「さ、着てみて?」
色は黒。素人目にも、普段俺がスーツを買う店でよく目にする礼服とはモノが違う、というのがわかった。
仮縫いのシャツとベストとジャケットを着せられ、お母さんが摘んだ状態で、腕を曲げたり肩を回したり、スラックスを履いた状態で座ったりしゃがんだり、どの程度の遊びを持たせるかを調整しているようだった。
最初、え?シャツとベストまで?結局幾らになるんだろう…と不安になったけど、美佳ちゃんの言葉を信じて、最悪は、親父への返済を2、3ヶ月待って貰えばいいや、と観念した。
更に2週間、スーツが出来た、と言われて週末店に行く。
ハンガーに掛けられた一式は、仮縫いで試着した黒いスーツの上下にドレスシャツとベスト。白いネクタイとお揃いのポケットチーフ。スリーピースなんて着たことない…
「さ、着てみて?」