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another storys
第24章 かわいいひと【Cross roads】
楽しい時間はあっという間に過ぎて、たくさん喋って、たくさん笑って、ドリンクも結構飲んだのに、喉が痛い。

二次会を終えて会場のカフェを出たのが午後9時半。
美佳ちゃんは本当に引きが強いというか、披露宴でもブーケを引き当てたのに、二次会のビンゴで、城崎温泉一泊二食付きペア宿泊券を貰っていた。
俺は参加賞のスタバのプリカ1000円分。でもコレ参加賞としては地味に嬉しい。こういう使えるモノっていいよね…

美佳ちゃんの荷物を持って、駅まで送って歩きながら、今日1日、幸せそうにキラキラしてる祥悟さんと結城さんを見てて、いつか俺と美佳ちゃんもあんな風になれたらいいなぁ、って想像して、ここで美佳ちゃんと別れて、暗いマンションの部屋に帰って独りで寝るんだ、と思うと、無性に寂しくなった。

「美佳ちゃん…今日、泊まっちゃダメかな…俺、まだ美佳ちゃんと離れたくない…」

ぽつりと呟いた。
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