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another storys
第25章 ラベンダー フルムーン【パズル】
順一さんは私より8つ歳上で今年55歳、私は47。
40歳を過ぎた頃からかしら、前よりも性欲が強くなったような気がして、順一さんの隣に寝てても、ムラムラするっていうか、抱いて欲しいなって思うことが増えて。
でも、順一さんは中間管理職になって、仕事も忙しいし、付き合いで外呑みも増えて。
酔っ払って帰ってきた夜は無理だし。
逆に、順一さんが旺盛な頃は、私は子育て真っ最中で、寝室を分けていた時期もあるし、きっとそれどころじゃなかった時もあると思う。
男女の需要と供給が合うのはほんの一時しかないように思うのに、やっぱり私たちにはお互いに遠慮があって。
大胆に誘うことができずにいた。
でも、今日は旅先だから…
と順一さんに甘えてみる。
「順一さん…もう、寝た…?」
「何…?」
微睡んだ状態のぼんやりとした返事。
「……今日は、抱いて欲しい、気分、なんだけど…イヤ…?」
順一さんがクスッと笑った。
「……いいの? じゃ、遠慮なく。」
ぐっと私を抱く腕に力が入って、体勢が反転した。
40歳を過ぎた頃からかしら、前よりも性欲が強くなったような気がして、順一さんの隣に寝てても、ムラムラするっていうか、抱いて欲しいなって思うことが増えて。
でも、順一さんは中間管理職になって、仕事も忙しいし、付き合いで外呑みも増えて。
酔っ払って帰ってきた夜は無理だし。
逆に、順一さんが旺盛な頃は、私は子育て真っ最中で、寝室を分けていた時期もあるし、きっとそれどころじゃなかった時もあると思う。
男女の需要と供給が合うのはほんの一時しかないように思うのに、やっぱり私たちにはお互いに遠慮があって。
大胆に誘うことができずにいた。
でも、今日は旅先だから…
と順一さんに甘えてみる。
「順一さん…もう、寝た…?」
「何…?」
微睡んだ状態のぼんやりとした返事。
「……今日は、抱いて欲しい、気分、なんだけど…イヤ…?」
順一さんがクスッと笑った。
「……いいの? じゃ、遠慮なく。」
ぐっと私を抱く腕に力が入って、体勢が反転した。