この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
another storys
第27章 帆掛舟【潮騒】
「お義父さん、お義母さん。折り入って、話があります。」

善治郎さんの葬式の後、私は仏間でお義父さんとお義母さんに相談をした。

ここで海女をして、親戚に頼って子供を育てるには限界があるから、私が働かなあかんと思う。
けど、この田舎で、四人育てられるだけの収入を得るのは難しいと思う。
だから…大阪で、産婆の免状を取る勉強をしたい、と。

なんで産婆かと言われたら、それなりに稼げそうな免状の中で、頑張れば取れるんやないかな、と思うたから。
自分も、四回経験してるから。全く知らんことを一から学ぶよりは、自分の経験が活かせるんやないかと、まぁ、単純な思いつきやったけど。

正直、この世の中に、女の仕事がなんぼほどあるんかも、何が難しくて、何ならできるんかも、さっぱりわからん。
ただ、身体を売るには私は歳をとり過ぎとるから、そんなのは無理や、そんなら何ぞ手に職つけんといかん、という一心で。
深く考える時間もなかったし、考えたところで頭の中で答えなんぞ出ん、と思ったから、思いついたモノに賭けるしかなかった。
/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ