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第28章 それぞれのX'mas 【Cross roads 他】

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結婚式も無事終わって、仕事もひと段落ついたし、今年のクリスマスは連休だし。
沙織ちゃんとどっか泊まりに行きたいなぁ…と思って、ホテルを探したけど、やっぱ何か月も前から皆押さえてるんだね、ひと月前じゃどこもいっぱいで。沙織ちゃんに謝ったら、

「お互い結婚式の準備の方が忙しくてバタバタしてたもん。しょうがないよ」

と理解を示してくれた。
沙織ちゃんのこういうとこ、ホント好き。
昔の彼女だと無理して背伸びして、手に入れたプレゼントやホテルの予約も、イベントなんだから頑張って当然、って態度で。
別に労ってほしいわけじゃないけど、やっぱり喜ぶ顔がみたくてやってることだから、さも当然、みたいな顔はしないでほしいし、
それがちょっとくらい的外れでも拒否せずに受け取ってほしい。
だから、沙織ちゃんみたいに欲がないと、アレコレやりたくなっちゃう。
何やっても喜んではくれるんだけど、毎回、一番の笑顔を引き出したい！って思う。