パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第28章 それぞれのX'mas 【Cross roads 他】

＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊*＊

12月24日。
満希には結局、今年もお父サンタからのプレゼントとして、欲しがっていたがまだ買い与えて居なかったスマホを昼間に契約しに行き。

誠大は彼女とイルミネーションを観に行くと言うので小遣いを渡して見送った。但し、まだ、高校1年生だし、彼女の親御さんも心配するから遅くとも10時までには家に送り届け、その後は真っ直ぐ帰宅することを約束させた。

夜は桜子のお手製ローストビーフとラザニアに舌鼓を打ち、満希と桜子と3人でケーキを食べた。

昨日のうちに手元に届いていた２つのリング。
ショップの名前は、Agréable（アグレアーブル)と読むらしく、配送メールのやり取りは萬栄堂という会社から来ていて。まぁ社名など知ったところで取引のある業界でもなければ、全く聞いたこともなかったが。運営会社のホームページを見ると、神戸に本社がある、明治時代から続く老舗の宝飾品会社らしかった。

桜子に見せると目を丸くして。

「ひとつ返品できるから、どっちか好きな方選んで」

と言うと、

「誠治さんが、選んで…？」

と返してきた。

「……ん〜。強いて言うならこっち、かな…」

直線的にダイヤが並んだものと、∞をモチーフした、曲線を前面に押し出したデザイン。
曲線の方が女性らしく見える気がして、選んでみた。