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another storys
第28章 それぞれのX'mas 【Cross roads 他】
3回目は流石に時間がかかって。

終わるともうクタクタだった。

普通に身体の汚れを拭き取り、美佳ちゃんを抱き締めて眠る。

朝起きたら、やっぱり腕枕で、腕が痺れて感覚がない。

寝顔は無垢な女のコなのに。

Sの扉を開けさせてしまったのは俺なんだろうか…
軽く溜息を吐いたら、美佳ちゃんがうっすらと目を開いた。

「お早う」

「おはよ…」

クリスマスプレゼントを渡し忘れてたことを思い出して。鞄から包みを出して渡す。

美佳ちゃんが開けてもいい?と聞いて、ラッピングを解いた。

ぱくん、とケースを開けると、

「かわいい…」

と笑った。

「今年の新作なんだ。女のコはみんなお姫様になれるっていうコンセプトのシリーズなんだけど。きっと似合うと思って買ったけど、美佳ちゃんはどうやら女王様だったみたい。」

「えー、そんなハードなことしないよ? 鞭とか興味ないし。ちょっといじめて、セクシーな顔を見たいだけだよ?」

心外そうに唇を尖らす美佳ちゃんの左手薬指に、リングを嵌めて。

俺はまだまだ美佳ちゃんのことをわかってないな、と溜息をついた。





ーfinー












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