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第29章 2人のX'mas【同級生】

さて。
おウチパーティするとなると。
玄くんを驚かせる程のプレゼントは用意出来そうにない。
だったらやっぱり、ケータリングサービスを取ると見せかけて、私が手料理を振る舞う、でしょう。
私だってやろうと思えば出来るんだから。女子力高い一面見せてやろうじゃないの‼︎

クリスマスメニューを考えるために、本番を翌週に控えた日曜日、梅田のデパ地下に向かった。

お肉の目利きはちょっと自信がないし、お肉料理はウチで作るより出来合いが断然便利で美味しい。塊のお肉を買ってローストビーフを作って失敗するリスクを考えると、コレはデリで買うべき。だから、まずはお魚。
ココは百貨店だけど、流石食い倒れの街、と言うだけあって、鮮魚コーナーはその辺のスーパーなんか目じゃないくらい活きのいいお魚が揃ってる。行ったことないけど市場ってこんな感じかしら、って思う。
生で食べる訳じゃないから、今日買って冷凍しとけばOKだし、下拵えして貰うのに時間がかかるから、先にチェック。