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another storys
第29章 2人のX'mas【同級生】
「翠の、ひたむきなトコに惚れた。でも、怖がられてるって解ってたから、正面からは近づけなかった。卒業後の進路も連絡先も知らないし、同窓会で再会できてラッキーだと思った。…コレでいい?」

顔が、熱い。

パタパタと手で仰ぎながら、少し窓を開けてみた。
冷たい風が吹き込む。

「寒ッ!閉めて!」

「なんか熱いんだもん。…ってか玄くん写真部だったの…部活してたことが意外だわ。」

「だから俺不良じゃないから。授業も真面目に受けてたし、サボったこともない。髪と耳だけだよ。素行も成績も悪くないのになんで格好だけ改めないんだって生活指導の斉藤にいっつも説教されてた。」

玄くんが笑った。
私もつられて笑い、窓を閉めた。
生活指導の斉藤先生…怖かったなぁ…私は違反なんてしてないから、怖がる必要なんてないのに、高圧的な態度が苦手だったっけ…
懐かしく思い出しながら、記憶の中の、怖かった玄くんのイメージが、変わっていることに気付いた。

「玄くんが、ピュアでガンコで真面目で、意外に可愛いトコあるっていうのは判ったわ。サンタブーツの話とかね?」

「それは子供の頃の話。ま、クリスマス クリスマスってはしゃぐヤツなんてクソだって思ってたのは事実だけど。でも、翠と過ごして、あんな感じならクリスマスも悪くないと思ったけど、ね。」

「いつものデートより、ちょっと特別感あったでしょ?」

「うん、来年も楽しみにしてる。これからも、記念日とかイベントとか、2人で過ごしていこうな。」

信号待ちで止まった車の中で、玄くんがそっと私にキスをしてきた…




ーfinー





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