この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
another storys
第5章 僕の夏休み【パズルⅡ・運命の恋人】
「じゃ、夜はパスタでもしようか?で、今はオムライスなんてどう?」
この辺が子供なら好きかな?
と思ったら、案の定、2人とも大きく頷いた。
オムライスが食べられそうな店に入り、メニューを広げると、2人とも目をパチパチさせてメニューに見入る。
どうしたのかな、思ってると、
「普通のが、ない…」
と楓が呟いた。え?普通って何?と首をかしげる。
「ウチのオムライスは、ケチャップ味のチキンライスにケチャップかけて食べるもん」
あぁ、そういうことか。
デミグラスソースは確かに姉ちゃんも母さんも作らない。オムライスにクリームソースも、ウチのレパートリーにはないな。
田舎でも食べれないことはないはずだけど、両親共働きで、外食の機会も少ないだろうし、家族で外食するとどうしても大人中心の、メニューがある店になるのが間宮家の家風だった。僕は自分が子供の頃を少し思い出した。
この辺が子供なら好きかな?
と思ったら、案の定、2人とも大きく頷いた。
オムライスが食べられそうな店に入り、メニューを広げると、2人とも目をパチパチさせてメニューに見入る。
どうしたのかな、思ってると、
「普通のが、ない…」
と楓が呟いた。え?普通って何?と首をかしげる。
「ウチのオムライスは、ケチャップ味のチキンライスにケチャップかけて食べるもん」
あぁ、そういうことか。
デミグラスソースは確かに姉ちゃんも母さんも作らない。オムライスにクリームソースも、ウチのレパートリーにはないな。
田舎でも食べれないことはないはずだけど、両親共働きで、外食の機会も少ないだろうし、家族で外食するとどうしても大人中心の、メニューがある店になるのが間宮家の家風だった。僕は自分が子供の頃を少し思い出した。