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人妻ゆり
第2章 向かいの竜
「それを…
どこで…?」

「先日…
偶然、ドアが
開いていたんです。
しっかり録音させて
貰いました。

奥さんドア…
開けてくれますよね?」

竜はニヤニヤと笑いながら

ゆりに聞いた。

「出来ません!!
それと…それ…
返して!!」

ゆりが怒ったように

竜に返せと迫った。

しかし竜は…

「これ…
夕方にでも
団地に流しますね?」

「ちょ!!
何考えてんの?」

ゆりは慌てている。

恥ずかしい声を録音されて…

団地中に流すなんて。

考えただけで

ゆりはめまいがした。

「開けて…
くれますね?」

ゆりはドアを

開けたらどうなるかを

想像して真っ赤になった。

「それは…
出来ません…」

「そうですか…
残念ですが…
では…
これは皆さんで…」

そこまで言うとゆりは慌てて

「待って!!」

と竜を引き止めた。
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