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淳、光と闇
第34章 看護の心

諮問機関で選択を迫られた京子は
「私、自分の行ったこと、
間違っているとは思いません。
ですから子供はおろしません!!」
「では…ここを去るのかね?」
「待った!!待った!!
待ちやがれ!!」
健がドアを蹴り上げて入ってきた。
「また…お前か…」
「またで悪かったな?
今回は助っ人もいるさ…」
後ろには淳、咲、与太郎が立っていた。
「お前達…」
健が言う。
「あのな、じじぃ共…
お前達本当に…
医療の勉強してきたのか?」
「なに!!」
「さっきお前達が言った言葉。
子供を下せだと…?
貴様ら!それでも人間か?」
健が激怒している。
「貴様ら…じじぃ…
医療とは人の命を救う道。
それを…それを…
授かった命を絶つことが
医療最前線の幹部のする事か!!」
「しかし…例外もあるぞ!」
「やかましい!!
生まれてくる命に
例外を説いてなんとする!!」

